松姫峠・鶴寝山 5月9日 天候 晴れ 参加者11人


ハイカーにとってはおなじみの大菩薩峠から東へ尾根が伸びている。 なだらかな起伏を連ねた山容から牛の寝通りとよばれているが、 その東の端を多摩源流の小菅村から大月へ続く国道139号線が乗り越えている、 そこが松姫峠だ、武田信玄の息女、松姫がこのあたりを通って落ち延びたという伝説が残っている、 今日のスタート地点だ。開けた明るい場所で南に富士山も覗いている。 新緑が芽生えたばかりの背の高い広葉樹林の中をゆるやかに登り、 山腹の巻き道をニリンソウの自生地へ向かう。

松姫峠にある展望図 新緑の登り口


自生地は鹿の食害防止のネットが張られているが はるか下まで続いている、ネットの外にあるニリンソウをマクロで撮影、 元の尾根道へ戻る、わずかな登りで鶴寝山に到着、標高1368m、 今日の最高点だ、出発してから1時間もたっていない。 富士山は峠で見たときよりも大きく見える。 さらに明るい尾根道を進むと直径1mを超えるような巨樹があらわれてきた、 ミズナラやブナだろうか、足元の花は小さなスミレやリンドウなどが咲いている。

日差しの下のニリンソウ 下に広がる群生地
鶴寝山山頂からの富士山 記念撮影<クリックして拡大>


<途中で出会った花々>

フモトスミレorコミヤマスミレ ハルリンドウorフデリンドウ/td> ヒトリシズカ
エンレイソウ ネコノメソウ ミヤマハコベ


この尾根を歩き続けるとやがては大菩薩峠に至るが、 我々は沢山入りのヌタという場所から小菅への下り道をとる。 しばらく降りるとこのコースで一番の巨樹、 樹齢600年を超えるといわれるトチの木があらわれた、さすがに大きい、 一見の価値がある。さらに道が山腹の桟道から沢沿いに変わるとワサビ田が出てくる。 途中であった地元の人に聞くとワサビは苗を植えてから2年たたないと収穫できないという。 里へ降りついた、新緑がまぶしい。小菅の湯へ到着したのはちょうど12時ぐらい。 ここで食事、入浴、露天風呂も快適だった。とくに渋滞もなく出発地点入間に戻ったのはまだ日が高い4時半。 今回のハイキング、思い出してみてもコース途中で他のハイカーには一人も合わなかった、珍しいことだ。

鳥の巣ではなくセッコク(ランの一種)か 新緑の道を下ってゆく


トチの巨木に出会った

ワサビの苗を育てていた 里に出ると小菅の湯は近い